DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">



夜明けの琵琶湖畔を行く「ボンネット」




                             
            2008.8.13  湖西線 志賀→蓬莱



「雷鳥」から先頭のボンネットがなくなってから久しい。
そんな中でも、多客臨の「ふるさと雷鳥」は金沢のボンネット車の運用で毎年数回の楽しみであった。

この日も、夏の1チャンスをものにしようと、多数未明の琵琶湖畔に集結していた。

ところが、かすかにもやっていて肝心の太陽がはっきり見えない。そのうち(いつもの事だが)太陽の位置にだけ雲がかかり姿が見えなくなってしまった。
通過予定時間はまもなく。水面のキラキラはなくなってしまったが、太陽が隠れた分、夜明け前の雰囲気があったため、アングルから太陽を外し、対岸の山をメインにポールのスパンを少し振った。
露出は適当に晴れ露出。空と湖面以外はシルエットになるよう設定した。

まもなく左遠方から3つのヘッドライトが見え、巻き上げ確認し神経を集中させる。
最近は非電化のローカル線の撮影が多く、しかも歳のせいか電化区間のスピードが苦手になってきたがそう言ってはいられない。琵琶湖側の電柱が隠れた瞬間にレリーズ。手ごたえを残し列車は走り抜けていった。

「ふるさと雷鳥」はこの夏の多客臨には設定がなくなり、ボンネットどころか、「485雷鳥」の全面置き換えも正式に発表され、10月には3往復が「サンダーバード」に置き換わる。

常に身近な存在であった「雷鳥」も終焉を迎えようとしている。

沿線はこれから益々にぎわうであろうが、静かに見送りたいと思う